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複利のしくみ:金利より時間が重要な理由
複利は最初はゆっくり、やがて一気に効いてきます。10年早く始めることが、ほとんどどんな金利よりも効果的な理由を具体例で示します。
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Yield Analyst編集部 · 計算方法について
2026年10月05日公開
複利はふつう「利息にも利息がつく」という一文で説明され、その後何十年も誤解されたままになります。この一文は正しいのですが、肝心な点を隠しています。複利は最初はとても遅く、後になるととても速く効くため、最大の要因は得られる金利ではなく、お金をどれだけ長く置いておくかなのです。
単利と複利
単利では、預けたお金に対してだけリターンが得られます。$10,000を単利7%で運用すると、毎年ずっと$700を得られます。複利では、毎年のリターンが残高に加わり、それ自体もリターンを生みます。1年目は同じく$700ですが、2年目は$10,700の7%、3年目はさらに少し大きな額の7%というように続きます。
最初のうち、その差はわずかに見えます。しかし数十年たつとすべてを左右するようになります。利息に対する利息が、やがて積み立てた元本全体を上回るからです。
具体例
$5,000から始めて毎月$250を積み立て、年平均7%で毎月複利運用するとします。10年後の残高は約$53,000で、そのうち$35,000が自分で入れたお金です。運用益は約$18,000。役に立ちますが、劇的ではありません。
20年後の残高は約$150,000です。積立額は$65,000で、運用益は約$85,000。運用益が積立額を上回りました。
30年後の残高は約$346,000です。積立額は$95,000で、運用益は約$251,000。積立額の2.5倍以上です。毎月同じ$250を積み立てているのに、最後の10年で最初の20年の合計より多く増えました。
後で多く貯めるより、早く始めるほうが強い
次に、15年遅れて始め、2倍の額を積み立てて追いつこうとする2人目を考えます。最初に$5,000、その後毎月$500を、同じ7%で15年間積み立てます。積立総額は1人目とまったく同じ$95,000です。最終的な残高は約$173,000で、1人目の$346,000のおよそ半分です。
同じ積立額、同じ利回りで、結果は半分。違いは、早く入れたお金が複利で増える15年という時間だけです。だからこそ複利が教えてくれる最も役に立つことは、公式ではなく習慣です。できる額で、できるだけ早く始めましょう。
72の法則
複利の便利な近道が72の法則です。72を年利で割ると、お金が2倍になるまでのおおよその年数がわかります。7%ならおよそ10年ごと、4%なら約18年ごと、10%なら約7年ごとに2倍になります。近似ですが、通常の金利では驚くほど正確で、時間の力を実感しやすくしてくれます。7%で30年なら約3回倍増し、お金はおよそ8倍になります。
手数料も複利で効く
複利はリターンと同じようにコストにも働きます。上の30年の例で、年1%の手数料(多くのアクティブ運用ファンドや投資助言サービスで一般的な水準)がかかると、最終残高は約$346,000から約$281,000に減ります。わずか1ポイントの手数料が約$64,000もの差になるのは、手数料が毎年、そのお金が将来生んだはずの増加分まで奪っていくからです。
手数料がすべて悪いというわけではありません。1年分ではどれだけ小さく見えても、長期的な影響で判断すべきだということです。
インフレも忘れずに
30年後の残高で、今と同じ額のものが買えるわけではありません。インフレ率3%なら、物価はおよそ24年で2倍になります。将来の残高の本当の価値を知るには、今日の購買力に換算しましょう。名目リターンと実質リターンの解説で、その方法と、インフレ率3%の世界での7%のリターンが実質的には4%に近い理由を説明しています。
この例の前提
計算では毎年一定の7%を使っています。実際の投資は一直線には増えません。平均7%のポートフォリオでも、ある年は20%上がり、翌年は15%下がることがあり、積立や取り崩しをしている場合はその順番が結果を左右します。一定の利回りで複利の形をつかんだら、慎重なケースと楽観的なケースも試して、ひとつの約束ではなく結果の幅を見ましょう。
複利計算ツールで、ご自身の初期投資額、毎月の積立額、利回り、手数料、期間を試してみてください。インフレ計算ツールでは、インフレによって結果がどう変わるかを確認できます。